2023年1月 月例レポート 01 原子炉の状態

福島第一原子力発電所の2023年1月の原子炉の状態、および廃炉作業全般の進捗状況をレポートします。3・4ページ「主な取り組みと状況」をご覧になれば同感されるのではないかと思いますが、ALPS処理水の海洋放出を除けば、廃炉作業は停滞しているとしか言いようがないと感じています。

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2022年12月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

廃炉作業11年目も終盤の福島第一原子力発電所。

核燃料デブリの取り出し準備作業の12月の概況は、
1号機では、水中ROV-DによるPCV内部のγ線核種分析調査は12月9日終了し、分析結果の一部が速報されました。 12日にはROV-Eによる炉内堆積物のサンプリング調査が開始されましたが、機器の不具合により即日中断。再開時期 は未定です。
2号機では、2023年度後半の核燃料デブリの試験的取り出しの開始に向けて、ロボットアーム等の改良 および隔離部屋の不具合の改善中です。ロボットアーム等の改良 および隔離部屋の不具合の改善の現状について新たにレポートしました。

レポート本文をご覧ください。

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2022年12月 月例レポート 04 使用済み核燃料プール対策

廃炉作業11年目後半の福島第一原子力発電所。1・2号機原子炉建屋5階オペレーティングフロアにある燃料プールからの使用済み核燃料の取り出し(準備)作業の現状をレポートします。原子炉建屋5階上部が過酷事故時に崩落した1号機では、原子炉建屋をすっぽり覆う新大型原子炉建屋カバーの設置作業を継続しています。原子炉建屋5階上部を保存する工法に変更された2号機ではオペレーティングフロアにアクセスする構台の設置作業が継続されています。いずれも使用済み核燃料の取り出し(準備)作業時の放射性物質の周辺環境への漏出を抑えるための工法です。

今月は新たなレポートとして、 6号機使用済み核燃料収納用乾式キャスクの気密性の問題を取り上げました。レポート本文をご覧下さい。

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2022年12月 月例レポート 01 原子炉の状態

東京電力によると、2022年12月21日現在の福島第一原子力発電所の1号機~3号機原子炉では、格納容器内部の温度・放射性物質濃度とも前月と比較して有意な変動はないということです。

今月のレポートでは、3・4ページの主な取り組みと状況において、筆者の判断で、3号機原子炉注水冷却設備の注水量の「ゆらぎ」について取り上げました。

また、47ニュースのイチエフに関する報道では、原子力発電に係る政府の政策変更について、12月中の動きを、政府・経済産業省/原子力規制委員会/原発立地、論評その他について
の報道を並列し年表風にまとめてみました。

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2022年11月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

2011年3月のレベル7の過酷事故から11年目も終盤の福島第一原子力発電所。「福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」は、遅くとも2051年度には廃炉が完了するという2019年12月の第6版から改訂されていませんが…

核燃料デブリの取り出し準備に係る11月の概況は、
1号機では、先月計画をレポートした、1号機原子炉格納容器(以下、PCV)耐震性向上のための水位低下に向けた圧力抑制室内包水サンプリングが行われています。水中ROVによるPCV内部調査の再開は12月です。
2号機では、2023年度後半に開始が延期されたデブリの試験的取り出し用に向け、ロボットアーム等はイチエフ外部で改良中であり、取り出し時のバウンダリとなる隔離部屋も改良中です。

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2022年11月 月例レポート 04 使用済み核燃料プール対策

2011年3月の過酷事故から11年目も終盤。廃炉作業中の福島第一原子力発電所1・2号機原子炉建屋5階の使用済み核燃料(以下、燃料)プールからの燃料の取り出しに向けた準備の状況です。

1号機では燃料取り出し(準備)作業時の放射性物質の環境への漏えいを抑制する新大型原子炉カバー設置に向けた土木工事が進められています。

1号機と同じく、放射性物質の環境への漏えいを抑制するために原子炉建屋最上階屋根を撤去しない工法に変更された2号機では、原子炉建屋5階にアクセスするための構台を設置する土木工事が継続されています。また原子炉建屋5階では、新たな燃料取扱設備を設置するのに邪魔になる燃料交換機操作室の撤去が終盤にかかっています。

今月は新しいレポートはなく、使用済み核燃料保管状況等を更新したのみです。

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2022年11月 月例レポート 01 原子炉の状態

福島第一原子力発電所の廃炉作業は過酷事故から11年目も終盤に入ってきました。今月、東京電力が「廃炉・汚染水・処理水対策の概要」主な取組として挙げた事項に、イチエフ構内で実際に進められた使用済み核燃料の取り出し、核燃料デブリの取り出し(準備)に直結する作業は少なく、本レポート3・4ページでは「計画・報告等」の灰色地ボックスを新設せざるを得ませんでした。レポート本文をご覧ください。

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2022年10月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

過酷事故から11年目の福島第一原子力発電所(以下、イチエフ)。

核燃料デブリ(以下、デブリ)の取り出し準備作業では、水中ROVによる1号機PCVの内部調査は、12月にROV-Dによるデブリの検知(γ線の核種分析)から再開されるようです。2023年度後半に延期された2号機でのデブリの試験的取り出しに向けては、取り出しに用いるロボットアームおよび周辺機器、取り出し時にPCVからの放射性物質の漏えいを防ぐ隔離部屋の改良が進められているようです。

イチエフ構内では、これらの取り組みとは別に、1・3号機PCVの耐震性向上のための水位低下が急がれています。

レポート本文をお読みください。

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2022年10月 月例レポート 04 使用済み核燃料プール対策

10月27日に開催された第107回廃炉・汚染水・処理水対策チーム会合/事務局会議(経済産業省のサイトでは106回と誤記されたまま11月15日現在訂正されていません https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning/committee/osensuitaisakuteam/2022/10/index.html )において、使用済み核燃料プール対策に関して東京電力が新たに資料として示したのは、3号機の使用済み核燃料プールに取り残されている制御棒等の高線量機器取り出し計画だけです。

7月の1/2号機SGTS配管の切断・撤去作業の工程変更以来、1・2号機プールからの使用済み核燃料取り出しについて大きな動きがありません。現状がたまたま既存の工程の端境期なのか、あるいは工程の大きな調整を図っているためなのか筆者には判断がつきません。

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2022年10月 月例レポート 01 原子炉の状態

10月26日現在の1~3号機原子炉では、原子炉格納容器の空気温度・放射性物質濃度とも有意な変動は見られていません。

3~4ページでは、東京電力発表および筆者の判断による、10月のイチエフ廃炉作業全般の主な取り組みと状況を更新しました。10月11日原子力損害賠償・廃炉等支援機構が公表した『東京電力ホールディングス㈱福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン 2022』には「地震や経年劣化」という記述が初登場しています。

福島第一原子力発電所内のインシデント・事故情報、ウェブサイト47ニュース「原発問題」に掲載されたイチエフの廃炉作業、イチエフ事故の後始末、原子力発電・核施設に関する報道記事も更新してあります。

レポート本文をお読みください。

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2022年9月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

10月13日、1号機原子炉格納容器(以下、PCV)内部調査(IRID=日立)や、2023年度後半開始に後倒しされた2号機核燃料デブリの試験的取り出し(IRID=三菱重工)など主要なイチエフ廃炉技術の研究開発を束ねてきた技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID)が来年解散するという報道がありました。IRID自身は来年解散が確定ではないとしていますが、IRIDの技術や成果を継承するとされる東京電力とIHIによる共同事業体の合意文書も明らかにされています。

今月は、11月に再開される1号機のROV-D,E,B,A-2によるPCV 内部調査(後半)計画が発表されました。
また、PCVの水位に大きな課題を抱える3号機では、PCV、圧力抑制室(S/C)内包水取水設備が10月3日に運転開始となるようです。

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2022年9月 月例レポート 04 使用済み核燃料プール対策

現行ロードマップでは遅くとも2051年とされる廃炉をめざして作業中の福島第一原子力発電所。今月、1・2号機の使用済み核燃料の燃料プールからの取り出しに関して、新しい動きはありません。継続中の作業として、

・6号機使用済み核燃料の取り出し開始
・1号機燃料取り出しに向けた工事の進捗
・2号機使用済み核燃料取り出しに向けた工事の進捗

についてのレポートを更新しました。レポート本文をお読みください。

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2022年9月 月例レポート 01 原子炉の状態

過酷事故から11年。現行『中長期ロードマップ』に沿って廃炉に向けて作業中の福島第一発電所です。

レポート本文3・4ページの主な取り組みと状況をご覧の通り、今月のイチエフ構内では、継続中の土木・建築工事のほか、使用済み核燃料の取り出しや核燃料デブリの取り出し準備に直結する調査・作業はほとんど行われていません。たまたまロードマップの次のステップに向けた準備段階なのか、工程の組み換えを必要とするような停滞なのか判断に悩むところです。

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2022年8月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

2022年8月、東京電力は、2022年度中に開始する予定であった2号機での核燃料デブリの試験的取り出しについて、取り出し装置であるロボットアームの動作精度が不足していること、X-6 貫通部を開放する代わりのバウンダリである隔離部屋の不具合が解消されていないことを理由に、2023年度後半まで延期することを明らかにしました。

また、これは9月26日の速報になりますが、2021年2⽉13⽇に発⽣した地震の影響によると推測される1,3号機原⼦炉格納容器の⽔位低下等について、今後、速やかな情報提供を⾏うため、「通報基準・公表⽅法」へ追加することを公表しました。https://www.tepco.co.jp/decommission/information/newsrelease/reference/pdf/2022/2h/rf_20220926_2.pdf

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2022年8月 月例レポート 04 使用済み核燃料プール対策

廃炉作業開始から11年目の福島第一原子力発電所。

先月1/2号機SGTS配管撤去の工程変更を受けて、今月の使用済み核燃料プール対策レポートに新たなレポートはありません。

長期延期されたSGTS配管撤去の代替工事である1/2号機Rw/B建屋周辺工事、継続中の1号機燃料取り出しに向けた工事の進捗状況について更新レポートがあります。

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2022年8月 月例レポート 01 原子炉の状態

2011年の過酷事故から11年目の福島第一原子力発電所。

8月24日現在の1~3号機原子炉では、原子炉格納容器空気温度・放射性物質濃度とも有意な変動は見られていません。

3・4ページの主な取り組みと状況では、9月になってからの事項ですが、廃炉等支援機構が「技術戦略プラン2022案」において、3号機の核燃料デブリの新たな取り出し工法として、原子炉建屋全体を大きな構造物で覆いかつ冠水させ、その中で核燃料デブリの取り出しを行うという(新)冠水工法案を示したことを速報しました。ちなみに2015年までの(旧)冠水工法案は原子炉格納容器内部を冠水させるというものでした。

廃炉等支援機構が示した現行気中横アクセス工法の問題点は筆者には具体性を欠いているとしか思えず、デブリレポートで追ってきた3号機原子炉格納容器のどのような状態が新工法案の提示と関連するのか、今後、これまで以上に丁寧にウォッチしていきたいと思います。

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2022年7月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

2022年7月、ィチエフでは、1号機原子炉格納容器内部調査、2号機PCV内部調査・試験的取り出し作業の準備作業に大きな進展はありませんでした。

しかし、2011年に国際原子力事象評価尺度において最上位のレベル7(深刻な事故)を起こしたイチエフの膨大な廃炉の過程で、廃炉作業の実施主体とされた東京電力が、(該当資料名は「3号機原子炉注水停止試験結果」と及び腰ではありながら)、イチエフの主要部分である3号機原子炉格納容器等の経年劣化=(おそらく数年に1回はあるであろう)震度6弱程度の地震による原子炉格納容器の損傷の拡大を、初めて自ら明らかにしたターニングポイントになるかもしれません。

今月は、レポート本文をお開きになり、冒頭の概要にリンクを貼った「3号機原子炉注水停止試験の早期終了、および注水量と水位の変化から見た原子炉格納容器損傷個所と規模の拡大の確認について」を是非お読みください。できる限り東京電力発表の資料に沿ったため9ページにわたりますが、一読をお勧めします。

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2022年7月 月例レポート 04 使用済み核燃料プール対策

1号機の使用済み核燃料の取り出しに向けた原子炉建屋新大型カバーの設置準備作業として3月に開始され、中断と再開を繰り返していた1/2号機SGTS配管の切断・撤去作業は、早くとも来年1月まで中断され、その間に、遠隔操作用大型クレーンの差し替え、および1号機廃棄物処理建屋のガレキ撤去を先行実施する工程へと変更されました。

この工程の変更が、2023年度ごろ完了とされてきた1号機原子炉建屋新大型カバーの設置、さらに、2027年度に着手される予定の1号機の使用済み核燃料の取り出しにどのような影響を与えるか、見守っていきたいと思います。

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2022年7月 月例レポート 01 原子炉の状態

7月27日現在の1~3号機原子炉では、原子炉格納容器空気温度、放射性物質濃度とも、有意な変動は見られていません。

3,4ページの主な取り組みと状況では、1/2号機SGTS配管の切断・撤去が、「工程の組み換え」という表現で、現状での切断・撤去の継続が断念されたこと、3号機の「原子炉注水試験の終了」という表現で、3月16日の福島県沖地震により発生したと思われる原子炉格納容器の新たな損傷の確認と位置の推定がなされていることが目立ちます。

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2022年6月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

過酷事故から11年目の福島第一原子力発電所。

今月の核燃料デブリの取り出し準備作業に係る新たなレポートは、1号機原子炉格納容器(以下、PCV)内部の水中ROV-Cによる堆積物の厚さの測定結果についてのみです。

2号機では、今後予定されるデブリの試験的取り出し時にPCV内外を隔離する隔離部屋の不具合について、引き続き対策を検討中です。レポート本文では、不具合の機序の理解につながる画像を追加しました。

3号機では、原子炉建屋1階北西エリアの機器撤去がスケジュール表に記載されているのみ

です。

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