2011年の過酷事故から11年目の福島第一原子力発電所。
8月24日現在の1~3号機原子炉では、原子炉格納容器空気温度・放射性物質濃度とも有意な変動は見られていません。
3・4ページの主な取り組みと状況では、9月になってからの事項ですが、廃炉等支援機構が「技術戦略プラン2022案」において、3号機の核燃料デブリの新たな取り出し工法として、原子炉建屋全体を大きな構造物で覆いかつ冠水させ、その中で核燃料デブリの取り出しを行うという(新)冠水工法案を示したことを速報しました。ちなみに2015年までの(旧)冠水工法案は原子炉格納容器内部を冠水させるというものでした。
廃炉等支援機構が示した現行気中横アクセス工法の問題点は筆者には具体性を欠いているとしか思えず、デブリレポートで追ってきた3号機原子炉格納容器のどのような状態が新工法案の提示と関連するのか、今後、これまで以上に丁寧にウォッチしていきたいと思います。