2021年4月 月例レポート 05 核燃料デブリの取り出し準備

核燃料デブリの取り出し(準備)については、それぞれ状況の異なる1~3号機において、取り出しに向けた作業がどこまで進んできたのか、あるいはどのような課題を抱えているのか理解、把握するのは非常に困難です。

経過について大雑把に言うと、事故発生以来2015年の中長期ロードマップ第4版までが、 原子炉格納容器(以下、PCV)の状態の安定を最優先に、空想的冠水工法による取り出しの非成立性を過酷事故進展解析などの手法で確認してきた時期。2019年の 中長期ロードマップ第6版までが、 冠水工法に取って代わった気中工法の成立性を、PCVの内部調査などによって模索してきた時期、それ以降現在までが気中工法による取り出しに向けて仮に立てられた段取りに沿って、具体的な作業が開始された時期と言えると思います。

今月、現在進行中の準備作業とその位置付けを分かりやすくするために、「4 現在の取り出し準備作業」を「4現在進行中の作業」に改め、その内部を、(1) 計画、(2) PCV内部調査、(3)PCV内部状態の変更①水位、➁圧力、(4) 原子炉建屋内部の環境改善、(5) 2号機での核燃料デブリの試験的取り出しの準備状況、(6) その他(堆積物の分析)、(7) 直近のスケジュールという区分に再構成しました。

その上で、現在進行中の、1号機のPCV内部調査のためのアクセスルートの構築作業、2号機の核燃料デブリ試験的取り出し機器の開発状況、1・3号機のPCV水位の低下作業を、該当する区分でレポートしています。

レポート本文の「4現在進行中の作業」 をご覧になり、 核燃料デブリの取り出し(準備) 作業がどこまで進み、どんな課題を抱えているかご確認ください。

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