9月26日、政府の廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議は、イチエフ廃炉の工程表である「東京電力ホールディングス(株) 福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」を改訂しました。
予備エンジニアリングを活用し、ステップ・バイ・ステップのアプローチによって全体の最適化を図りつつ気中工法―横アクセスによって燃料デブリの取り出しを開始することを主な内容としています。取り出し方法の確定は、2018年度から2019年度に先送りされていますが、初号機での取り出しの開始は2021年から変わっていません。最初のステップの取り出しは、これまで長らく実現性を追求されてきた冠水工法を棚上げし、気中工法―横アクセスによって、格納容器底部にあると思われる核燃料デブリの一部分を取り出すことが明記されました。28~31ページ「ロードマップ第4版を読む 気中工法―横アクセスの課題」をご覧ください。
イチエフ内部の動きとしては、3号機でのミュオン測定による炉内燃料デブリ位置把握について測定結果を更新レポートしました(87~88ページ)。
レポート本文:201709-05-debris