7月5日、共同通信は「福島第1廃炉、気中工法で 政府・東電、近く決定」と報じました。これまで(とりわけ2015年まで)主たる燃料デブリ取り出し工法とされていた冠水工法を、この段階で断念するという方針は驚きでした。格納容器の内部調査などは工法にかかわらず、燃料デブリの取り出しに必要な作業ですが、今月新たに71~73ページでレポートした原子炉格納容器止水実規模試験などは主として冠水工法を前提とした技術開発です。
複雑な気持ちですが、今月は6月の燃料デブリの取り出しに係る事項を淡々とレポートし、来月以降少しづつ、冠水工法断念の理由、意味することも探っていきたいと思います。更新は22~24ページの「核燃料デブリ取り出し準備のスケジュール」です。先月までのレポートをお読みの方はこれらのページからお読みください。
レポート本文:201706-05-debris