2016年12月 月例レポート 01 原子炉の状態

2016年12月の原子炉の状態をレポートします。

東京電力の発表によれば、 2016年12月のイチエフ1号機~3号機の原子炉は、原子炉の温度、原子炉建屋からの放射性物質の放出量とも大きな変動はありません。 また臨界監視のための格納容器放射性物質濃度(Xe-135)等のパラメータについても有意な変動は見られ ず臨界の兆候等も認められません。 これらの結果から、東京電力は、 1号機~3号機の原子炉は引き続き、総合的に「冷温停止状態」を維持し ており、原子炉は安定状態を保っていると評価しています。

一方、12月4・5日、原子炉の冷却系のトラブルが続きましたが、原子炉内の温度に大きな変化はなく事なき を得ています。原因はいずれも人為的なミスのようです。 また、建屋滞留水の浄化を促進するための汚染水処理設備の余剰分を確保する一つの手段として,1号 機から注水量の低減が開始されましたが、格納容器などに大きな温度の上昇はないようです。

イチエフ構内での廃炉作業全体の見取り図としての構内配置図を見やすい一枚ものに差し替えました。 また、今月から原子炉の状態についての新聞スクラップの掲載を始めます。

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