特定原子力施設監視・評価検討会第48回会合を傍聴しました

2016/11/18 特定原子力施設監視・評価検討会

2016年11月18日(金)に開催された「特定原子力施設監視・評価検討会」第48回会合の傍聴メモです。なお後ほど、一緒に会議を傍聴した技術者のM. T. 氏からより専門的見地に立った報告があります。

本日の会合の議題は以下の3つでした。

1.3号機使用済燃料プールからの燃料取出作業

2.地震・津波対策の実施状況

3.サブドレン強化対策工程について

1.3号機使用済燃料プールからの燃料取出作業

資料には「燃料取出」と表現してありますが、正確には「燃料取り出しに向けた準備作業としてのオペレーティング・フロア(以下「オペフロ」と省略)の線量低減」ということです。

燃料取り出しはまだまだ遙か先の話で、いつ頃になるのすらかも分かりません。現在の作業は燃料取り出し作業のための準備作業のまた準備作業のまた準備作業の…といったところです。

3号機の原子炉建屋の中は高線量で人が作業することはできません。これまで瓦礫の撤去も遠隔操作のクレーンを使って行ってきました。また今後の作業(燃料取りだし用カバーなどの設置工事、燃料取りだし作業)も基本的に無人重機で作業することになっています。

しかし一部の作業は人が実際に入って作業しなければなりません(有人作業)。そのためには有人作業を行う個所で放射線量低減の対策が必要です。

これまで、無人クレーンを使って大型瓦礫は撤去することができました。また除染や遮蔽の設置の作業を進めてきており、現在も作業中です。今回の報告はその進捗状況についてのものでした。

遮蔽した部分については効果が出ており、空間線量も下がっているとの報告でした。

規制委員会の更田委員からは、方向性ははっきりしている、あとは安全を考えながらやって欲しいとの要望が出されました。

2.地震:津波対策について

大規模な地震や津波が再度起きた際にリスクの可能性があるのではないかと指摘されてきた諸点について、東京電力がどのような対処を行っているのかが報告されました。具体的には、損傷した排気筒の解体対策の状況、除染装置スラッジ対策の状況、燃料デブリへの注水に対する機動的対応などです。

審議の中で、被災地地元の住民代表である蜂須賀氏からは、「東京電力は、言われたことについてはクリアしました、という反応だという気がする」と苦言が呈されました。

なお、東京電力側からは、この秋から、東京電力のホームページにアイディアや技術を募集する英語と日本語のページを作った、まだまだ知られていないのでもっと宣伝したい、との発言がありました。

3.サブドレンの強化対策工程について

前回、前々回の検討会で、更田委員から、汚染水対策はサブドレンが主役であると考えている、東京電力の計画している工程は遅すぎる、とにかく早く実現して欲しい、との強い要望が出されました。これを受けて、東京電力が工程の前倒し計画を提示しました。

質疑応答の中では更田委員の次の発言が興味深かったです。

水漏れにもいろいろある。濃い汚染水であれば問題だが、あれだけの数のタンクがあれば不具合があるのは当然だ。薄い汚染水が漏れることはありうる。トラとウサギを同じ檻に入れてどうするのか。 ただフランジタンクにストロンチウムなどが入っている水が貯蔵されているのは残念に思っている。地下水対策については、サブドレン。炉心注水。量を減らすことには効果がある。 建屋のドライアップまで考えればなかなか大変だが、ようやくレールに乗り始めたのではないかと考えている。

以上です。

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