全体として、前月から大きな変化は起きておらず、陸側遮水壁の凍結が進んでいることが変化の中身となっている。
タンクに貯められている滞留水は、毎月12,000~20,000トン程度増加しており、8月18日の段階で90万6,000トンとなっている。
汚染水対策の切り札とされる「陸側遮水壁」は、3月31日から「第一段階フェーズ1」での凍結を開始。本資料の7~12ページには、東電公表資料の中から、遮水壁各部での地中温度のデータを7月と8月の比較で掲載したが、確実に地中温度が低下している。
東電では、「陸側遮水壁海側の地下水位が凍結開始前よりも低くなっており、4m盤(海側の海抜4mの地盤の区域)への地下水流入量が減少しはじめている」と説明している。そして、「引き続き凍結状況、陸側遮水壁内外地下水位差、4m盤への地下水流入量等の確認を行う」としている。
レポート本文:201608-02-osensui.pdf