2016年7月 月例レポート 02 滞留水・汚染水の状況

タンクに貯められている滞留水は、毎月12,000~20,000トン程度増加しており、7月21日の段階で約90万トンとなっている。
汚染水対策の切り札とされる「陸側遮水壁」は、3月31日から「第一段階フェーズ1」での凍結を開始。本資料の7~12ページには、東電公表資料の中から、遮水壁各部での地中温度のデータを6月と7月の比較で掲載したが、確実に地中温度が低下していることが見てとれる。
ただし、本文では触れなかったが、原子力規制委員会で毎月開催されている「特定原子力施設監視・評価検討会」の第44回会合(7月19日開催)では、学識経験者側から「地中温度が低下している現状でも、地下水流入量に期待ほどの減少がないのではないか」「完全閉合のためにコンクリートによる遮水壁等の方法を考慮すべきではないか」といった意見も出てきており、今後凍結が進んでいくにつれて地下水コントロールにどれだけの効果が出るか、注目が集まっている。
この点について詳しくは、「特定原子力施設監視・評価検討会 第44回会合(2016年7月19日)傍聴メモ」をご覧ください。
https://1fwatcher.wordpress.com/2016/08/03/44tokutei/

レポート本文:201607-02-osensui.pdf

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