2016年4月の核燃料デブリの取り出しについてのレポートをお届けします。4月に新しく始まったイチエフ現場での作業はありません。2号機でミュオン透過法による原子炉内部の燃料デブリ位置把握が、3号機で原子炉建屋1階狭隘部のがれき撤去と除染作業が継続されているだけです。イチエフの外部では「4 今後の課題」でレポートしている核燃料デブリの取り出しに向けた研究・開発が進められているはずではあります。
そこで以前から気になっていた原子炉腐食抑制対策としての窒素バブリングによる原子炉冷却水中の溶存酸素低減について調べ紹介してみました。
筆者がこのレポートを担当してちょうど1年が経ちました。長かったなと思うと同時にレポートのために調べれば調べるほど遠のいていく感のある廃炉。彼我の時間の長さのあまりに大きな差に呆然としています。
レポート本文:201604-05-debris