2016年1月 月例レポート 02 滞留水・汚染水の状況

福島第一原発は、もともと原子炉建屋付近に流入する地下水がきわめて多いという立地条件にあったことから、事故後、大量の汚染水の処理に悩まされてきたが、ようやくそれも「アンダー・コントロール」に近づいてきたと考えられる。それは、①海側遮水壁が閉じられて汚染水の海への流出が止められたこと、②陸側遮水壁の工事が完成に近づき地下水の流れを抑制する可能性が出てきたこと、③各種の放射性物質除去装置によって汚染水の処理が進んでいることなど、対策が確実に進められていることによる。しかし、②の陸側遮水壁については、運用がされたときに本当に地下水の流れを止めることができるのかどうかは、いまだ明らかではないし、③の処理された汚染水についても、まだ「トリチウム」の対策をどうするかという大きな課題があるなど、課題は残されている。

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