2015年6月 月例レポート 02 滞留水・汚染水の状況

大量に未処理となっていた汚染水の処理も進み、今後処理すべき汚染水はストロンチウムを除去した19万トン余りが主体となっている。しかし、滞留水そのものは月2万5,000トン程度増加しており、流入する地下水をいかに減少させるかが、今後も大きな課題として横たわっている。その対策の大きな柱である「陸側遮水壁」は凍結管の設置も進み、試験凍結を実施中。また、海側遮水壁については、すでに98%が工事完了しているが、海側トレンチでの止水および汚染水の抜き取り等が完了していないことから、遮水壁を閉じる(閉合する)時期は決まっていない。
一方、汚染水処理設備について、多核種除去設備等で廃棄物を収納する高性能容器「HIC(ヒック)」で高濃度汚染を持った「たまり水」が発見されたり、汚染水の移送ホースから漏えいが発生するなど、多くの課題となる事象が発生しており、現場では対策に追われている。

201506-02-osensui.pdf

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