原子炉建屋への地下水流入などにより、事故発生以来増加し続けていた高濃度汚染水(RO濃縮水)は、昨年(2014年)3月には約35万トンにまで達していたが、多核種除去設備(既設、増設、高性能)に加えて、各種のストロンチウム除去設備の投入などによって、5月27日には処理が完了したと発表された。しかし、一応の処理を終えたといえ、滞留水そのものは1F全体で66万トンにも達しており、今後も地下水の流入を止めることができなければ、この量は増加していくものと考えられる。
一方で、その地下水の流入を抑制するための、陸側遮水壁、地下水バイパス、サブドレンなどの対策も進められており、陸側遮水壁については地中に埋め込まれた凍結管の一部で試験凍結も始まっており、今後も徐々に凍結範囲を拡大していくとしている。
レポート本文:201505-02-osensui.pdf