放射線量低減・汚染拡大防止の課題について、4月には主として次の三つの取り組みを挙げることができるる。
第一は、K排水路の排水をポンプで汲み上げてC排水路へと流す作業である。K排水路の排口は港湾外にあり、排水は直接外洋に流出していた。本年2月、K排水路の水が比較的高濃度の放射性物質を含んでいることがマスコミで取り上げられ、東京電力はK排水路の排水口を港湾内に付け替えることとしたが、その工事には時間がかかるため、当面の所、K排水路の水をポンプを使って汲み上げ、港湾内に排水しているC排水路へと流す工事を行った。なお、K排水路問題の背景について報告書のpp. 20-25で概観しているので参照していただきたい。
第二は、敷地境界実効線量が2014年度末で制限値である2mSv/年未満となり、目標を達成した。
第三は、港湾内海底土の被覆工事が完了した。